年度 |
2010年度 |
開講部局 |
生物生産学部 |
講義コード |
L3007004 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
動物生体機構学 |
授業科目名 (フリガナ) |
ドウブツセイタイキコウガク |
英文授業科目名 |
Animal Functional Anatomy |
担当教員名 |
吉村 幸則,磯部 直樹 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヨシムラ ユキノリ,イソベ ナオキ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 |
曜日時限 |
水 3時限,4時限 |
講義室 |
生C301 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
講義中心 |
単位 |
2 |
週時間 |
2 |
対象学生 |
生物生産学部2年次学生 |
授業のキーワード |
動物の体の成り立ち,消化,内分泌,免疫,泌乳,産卵 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ | 動物を生産するうえでの基礎として必要な,生体の構造と機能についての知識と理解を得る。 |
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到達度評価 の評価項目 | 動物生産科学プログラム (知識・理解) ・生物学,動物学,生化学,生物資源と食料生産,バイオテクノロジー,生物環境の保全などの生物生産に必要な基礎的知識がある。 ・動物生産に関る生体機構,遺伝育種,生殖,栄養,管理学の基礎的知識がある。 |
授業の目標・概要等 |
動物の体内では、いろいろな機能を持つ細胞が種々の器官を構成し、各器官は密接な連絡関係を保ちながら全体としてまとまりがあるように機能している。このような動物の体の形態と機能を理解することは、動物の生産機能とその応用を科学するための基礎的な理解として必須である。ここでは、動物の体の成り立ちと各器官の形態、いろいろな細胞の形態と機能、そして動物が生産活動を営む上で重要な器官の組織構造と機能を理解することを目的とする。 |
授業計画 |
第1回 はじめに 動物生産学と動物生体機構学の紹介(解剖学、生理学、動物の機能) 第2回 動物の体の構成と形態、および動物の体の組織と細胞I 体を構成する各種器官の肉眼的レベルの外形を系統的に述べる。(骨格と骨格筋、表皮、内臓、神経系、内分泌系、リンパ系) 体を構成する組織と細胞の顕微鏡レベルの形態を概論的に述べる。(上皮組織、腺組織) 第3回 動物の体の組織と細胞II 体を構成する組織と細胞の顕微鏡レベルの形態を概論的に述べる。(筋組織、骨格組織、結合組織) 第4回 神経系の構成と機能。 体性神経と自律神経の成り立ちと役割を述べる。(体性神経、自律神経、ニューロン、神経伝達物質) 第5回 消化器の構造と機能I 単胃・反芻動物、鳥類の消化器の構造と消化機能について解剖学的に述べる。(口腔、食道、胃) 第6回 消化器の構造と機能II 前回の続き。(小腸と大腸、膵臓) 第7回 消化器の構造と機能III 前回の続き。(肝臓) 第8回 血液の生理。 血液の構成と恒常性を述べる。(血漿、血球、血糖、血液中カルシウム濃度) 第9回 泌尿器の構造と機能 哺乳動物の腎臓の構造と機能について組織学的に述べる。(腎臓、ネフロン、尿の生成、血液の恒常性) 第10回 内分泌器官の構造と機能。 哺乳動物の内分泌器官の構造と機能を組織学的に述べる。(視床下部-下垂体、甲状腺、上皮小体、副腎、膵臓、消化管) 第11回 哺乳動物と鳥類の自然免疫機構。 自然免疫に関わる細胞と液性因子について述べる。(生体防御、白血球、補体、抗菌蛋白/ペプチド) 第12回 哺乳動物と鳥類の適応免疫機構。 哺乳動物と鳥類のリンパ器官の構造と機能を組織学的に述べる。(骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、鳥類のファブリキウス嚢) 第13回生殖器の構造と機能。 哺乳動物のメス生殖器の構造と機能について解剖学的に述べる。(卵巣、卵管、子宮) 第14回 泌乳の機構。 乳腺の構造と機能、その発達と乳汁産生の内分泌的調節機構を述べる。(乳腺、ホルモン) 第15回 産卵の機構。 鳥類の卵形成に関わる臓器の構造と機能、そしてその内分泌的調節機構を述べる。(卵巣、卵管、肝臓、内分泌)
ミニテストを期間中に2回、期末テストを最後に行う予定。 |
教科書・参考書等 |
参考書: 図説動物形態学 (福田 勝洋 編),朝倉書店 ,東京,2006. 家畜比較解剖図説,加藤嘉太郎 著,養賢堂,東京,1988. 獣医組織学 (日本解剖学会編), 第3版, 学窓社, 東京, 2003. シンプル生理学 (貴邑冨久子, 根来英雄共著 ), 第4版, 南江堂, 東京, 1999. 動物生殖学(佐藤英明編), 朝倉書店, 東京, 2003. |
授業で使用する メディア・機器等 |
テキスト,配付資料 |
予習・復習への アドバイス |
講義の概要は研究室のホームページで公開していますので(担当講義の項目)、予習と復習に活用してください(http://home.hiroshima-u.ac.jp/anat/)
第1回 授業で配布する資料の内容の全体を点検すること。 第2回から15回まで、「講義の概要」および配布資料を参考にして予習と復習を行ってください。 詳細に調べる時には、参考書にあげた「図説動物形態学」,「獣医組織学」などを活用してください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
動物生産サイエンス入門を履修していることが望ましい。 |
成績評価の基準等 |
授業成績の80%は期末試験で評価し,20%をミニテストで評価する。ただし,学内規約により授業全体の1/3以上を無断欠席の場合,成績評価できない。 「知識・理解」は,主に期末試験とミニテストで評価する。 |
メッセージ |
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その他 |
授業に関連する組織像は家畜生体機構学ホームページに掲載しているので参照のこと(http://home.hiroshima-u.ac.jp/anat/)
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